祇園の歩き方

高台寺

豊臣秀吉が慶長3年(1598)伏見城で死去した後、京都に移り住んだ北政所ねねが、その菩提を弔うため開創した寺である。

造営に際しては政治的配慮から、徳川家康は多大の財政援助を行ったので、寺観は壮麗をきわめたという。

残念なことに寺は度々の火災にあって建物を焼失、創建時の建物は加藤清正が寄進した表門、開山の三江紹益を祀る開山堂、秀吉とねねを祀る霊屋(おたまや)、庭園の中ほどに建つ観月台、利休の意匠による茶室で、伏見から移築した傘亭(かさてい)と時雨亭(しぐれてい)。いずれも重要文化財に指定されている。

小堀遠州の作による庭園は、東の臥龍池(がりょうち)と西の偃月池(えんげつち)を中心に作庭され、その石組みの見事さは桃山時代を代表する庭園として知られている。

また霊屋は、内陣の厨子内左右に秀吉とねねの木像を安置してあり、須弥壇や厨子には、桃山時代の漆工芸の粋を集めた華麗な蒔絵が施され、高台寺蒔絵として名高い。

住所 : 〒605-0825 京都府京都市東山区下河原町
電話番号 : 075-561-9966
URL: http://www.kodaiji.com/index.html
 
詳細情報 :
■拝観時間
9:00~16:30
【拝観料】
500円

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