祇園の歩き方

八坂庚申堂

大黒山延命院金剛寺庚申堂と称し、日本三庚申の一つで本尊に青面金剛童子が安置されている。

もとは秦氏の守り本尊であったが、そののち一般の人々にもお参りができるようにと、この地に堂を建てて祀ったのが当寺の始まりと伝えられている。

庚申信仰とは、中国の道教の説によると、人間の体内には三尸(さんし)虫がいて、庚申(かのえさる)の夜に眠っている間にこの三尸が体内から抜け出て天に上り、天帝のその人の罪過を告げ、命を奪うとされたことから、寝ずに戒慎して諸善をおこなうものと伝えられ、この徹夜が守庚申と呼ばれている。

日本に伝わった奈良時代末頃から宮廷中心に行われ、やがて室町時代になると僧侶により「庚申縁起」が作られ仏教的になり、さらに江戸時代には神道でも独自の庚申信仰が説かれ、全国的に盛んになったといわれている。

後生、申より猿を神使とする山王権現、また庚申塚より道祖神の信仰となり、仏教では青面金剛の信仰、神道では猿田彦大神を本尊とする場合が多くなった。

日本での庚申信仰は、三尸説と日本の伝統的な信仰や習俗との習合されたものと広く言われているところで、庚申信仰が隆盛になると、青面金剛童子のお使いとして見猿、言猿、聞猿とともに庚申さんと呼ばれるようになった。

この庚申堂では毎年6日・7日の新春祈祷会と初庚申会にはコンニャク焚きが行われる。

住所 : 〒605-0828 京都府京都市東山区金園町390
電話番号 : 075-541-2565
URL: http://www.geocities.jp/yasakakousinndou
 
詳細情報 :
■参拝自由
【開門時間】
9:00~17:00

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