祇園の歩き方

安井金比羅宮

むかし安井観勝寺という藤の名所があり、その鎮守社が金刀比羅宮の前身で、12世紀中頃、保元の乱に敗れ、讃岐に流された崇徳院は、一切の欲を断ち、今刀比羅宮に祈る日々を送っていたが、再び都に戻ることなく崩御されたため、都に残された院の愛姫・阿波内侍(あわのないし)は御影堂を建て、出家剃髪して帝の菩提を弔われた。

時は流れて江戸時代初期、安井門跡(蓮華光院)が太秦安井からこの地に移ってきた時、崇徳院が篤く信仰されていた金比羅大権現の祭神大物主神を勧請された。
これが安井金比羅宮のはじまりとされている。

元禄8年(1695)この地に金比羅宮が建ってから、遠い讃岐に行かなくてもお詣りできるとあって、参拝客で賑わっていたが、いつの頃からか本来の海上安全の信仰に加え、断ちものに効験があるという信仰が広がっていった。

道楽、酒、たばこ、病気といった悩みを断ち切ることを祈換るのである。また、男女の関係では、悪縁を断ちきって良縁を結ぶことから縁結びに繋がる。
願い事は絵馬にして奉納するだけでなく、境内に建立された「縁切り縁結びの碑」の穴をくぐり、頂いた形代を碑に張り付けて祈願することもできる。

住所 : 〒605-0823 京都府京都市東山区東町大路松原上る下弁天町70
電話番号 : 075-561-5127
URL: http://www.yasui-konpiragu.or.jp
 
詳細情報 :
■拝観自由

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