祇園点景

夜泣き石

レイケン、ご利益あり 夜泣き石と二見岩

レイケン、ご利益あり 夜泣き石と二見岩

古来から京都には、さまざまな伝説を持つ祭石や名石がそれこそ玉石混淆。ごろごろと点在し、祀られたり、話題を集めたりしてきました。
その一例が聖徳太子建立説のある六角堂の「へそ石(要石)」。平安京では、中心に穴があいた六角形のこの石を基点に条坊を定めたのだそうです。京の町の真ん中にあるので、俗に「京のへそ」と呼ばれています。

この石の西南、壬生寺の近くの元祇園梛神社の境内に注連(しめ)を張って鎮座ましますのは、祇園社ゆかりの「祇園祭御供(ごく)石」。もとは、祇園祭のとき、御旅所で献じた御供をのせるための台石だったとのことです。

八坂神社には、「祇園七不思議」という伝説が残されています。「祇園さんに七つの不思議あり」ではじまる二つめが、境内日吉社の前にある「夜泣き石」。夜な夜な鳴き声をあげるという泣き虫の石ですが、幼児の夜泣きやカンの虫封じにはご利益大とか。

三つめが末社大神宮の中にある「二見岩」。お伊勢さんの二見岩のみか、地軸にも通じているという伝説の持主。さすが祇園七不思議の岩です。

夜泣き石

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