鼈甲(べっ甲)の
本当の魅力

日本の鼈甲細工の魅力

べっ甲の素材はタイマイの甲羅の
背甲・腹甲・爪甲から作られ
その部位によってべっ甲は
様々な色合いや表情を見せてくれます。

タイマイ

その種類は一般には皆さん良くご存知の
黒褐色の「まだら文様」の
茨布甲(バラフ)と呼ばれる物や、
全体に黄味色を有するトロ甲
そして高価で真黒な
黒甲と呼ばれる物があります。

タイマイ甲羅

これらのタイマイの
どの部位も甲羅その物は薄く、
その素材は甲羅を重ね合わせて
一定の厚みにして加工されるのです。
中でも腹甲の甲羅は希少な上、
非常に薄く幾重にも重ね合わせて
最上級の素材となり「白甲」と呼ばれ、
時にべっ甲の代名詞「あめ色」と
表現されるのです。
またこの張り合わせの技術においては、
水と熱と圧力のみで成される
仕様は見事なもので
べっ甲特有の2つと無い
文様を作り出してもいるのです。

鼈甲簪

べっ甲加工は古くは中国に生まれ、
ポルトガル人によって
長崎に伝えられましたが、
そのべっ甲細工の技術と発展は
徳川時代(江戸時代)の
約300年に及ぶ継続と共に
日本独自の技法を生み出し
その頂点を極めて行きました。

この素晴らしい日本独自の
伝統的技法こそが
本物だけが持つ日本独自の
独特な味わいを持つ
べっ甲細工と言えるのです。

鼈甲を装う魅力

べっ甲素材を磨き込みますと、
得も言われぬ「あめ色」の表面が
甦ります。
べっ甲の魅力とは
その2つと無い褐色の文様と
あめ色に喩えられると同時に
あめの表面に見る
しっとりしたその光沢、艶にあります。

べっ甲眼鏡

眼鏡等のべっ甲製品を装用する喜びは
日本のべっ甲の歴史の色合いと
艶にあるのです。
そして
ほんまもんを装用する
喜びでもあるのです。

鼈甲の魅力とお手入れ

べっ甲はタンパク質が主成分で
汗など酸性に非常に弱く
皮脂などが付着したまま
放置しておきますと
みるみる内にその艶を
無くしてしまいます。
その事はいくら高価なべっ甲を
装用していても
べっ甲の命である
その色合いと艶を考えますと
何の値打ちも無いのです。

例えばダイヤモンドの原石を
指環にして装用しても
誰もダイヤモンドと
気付いてくれないのと同じです。
べっ甲の本当の魅力とは
そのしっとりとした艶にあるのです。

またべっ甲は肌触りがとても優しく、
金属アレルギーの方には最適ですが、
もし表面が曇って来たりした時には、
表面研磨新品仕上げをすぐにしましょう。
汗や皮脂が付着したまま放おって置くと
べっ甲の細胞組織の層の
スジが出てきたり、
表面がささくれ立ったりして大変です。
もう元には戻らないのです。

鼈甲眼鏡フレーム

実は日常のメンテナンスは
とても簡単です。
装用し汗や皮脂が付着したべっ甲表面は
乾いた布またはメガネクロスで
拭くだけで良いのです。
べっ甲は何万円、何十万円、
時には何百万円とする価値ある物です。

大切な物を大切に使う心が
いつまでも変わらぬ
べっ甲の本当の色合いや
艶を楽しめるのです。

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中井白金堂