祇園商店街について
祇園商店街とはWhat is Gion shopping street

何度も訪れたくなる商店街へ
“美しいもの”の果たす役割は、人の心を浄化する働きに尽きると思います。”美しいもの”は感動をうながして、トゲトゲしい心を丸く研磨してくれます。人の乱れやすい心のために、必要に応じて”美”がこの世に配されたとすると、この国はなんと神の恵みにあふれた国かと思います。
祇園商店街は八坂神社参道として、日本の美に出会えるまちを目指します。京都を訪れる人への一番人気のおみやげは、心が美しく変わること。われわれは、訪れた人をちょっとだけ喜ばせる黒衣役として、地域の方々と手を携えて、心が美しくなる仕組みをこっそりご用意してまいりたいと思っております。
祇園商店街振興組合 理事長 北村典生

祇園の美意識を守り育む
~変えないまちの仕来り、変わらない老舗の心意気~
祇園に暮らし商いをしているみなさんは、常に人と人との関係に心を配り、「心と心のやり取り」の技術を磨き上げることに、数百年に渡り腐心してきました。今日の日本は、どこへ進めばよいのか、何をすれば良いのか判らず右往左往していますが、私たちはこのまちが大切にしてきた「祇園の美意識」に立ち返り、お客さんとの心のやり取りを通じて、みなの心を良くする仕掛けをつくりたいと考えています。祇園における商いのスタイルは、時代の変化に敏感でありながら、流行りに迎合することなく、店主が納得できるこだわりの商品・サービスを、ものの価値の判る方に商うことであり、これまで中心的な役割を担ってきたのが「祇園の老舗」です。自分とこの店の繁盛を追及するだけでなく、八坂さんのこと、まちのことに汗をかき、賑わいづくりやまちへの恩返しを通じて、「人としての徳を積む」ことが、祇園に暮らし商いをしているものの使命です。

清々しき八坂神社参道
~清々しき参道 祇園商店街~
時代が移り、人々の暮らしや生業が変わり、京都はもとより日本中のまちが様変わりする中、祇園もすっかり変貌してきました。花街を訪れる客筋が変化する中、芸舞妓やお茶屋の数も減少し続けています。観光客がまちに溢れ、土産物や飲食店など「祇園らしくないもの」が増えています。そんな中でも変わらないものが祇園にはあります。飽くなき「美」の追求です。先達が培い、次代に受け継いできたこの美意識を、私たちはこのまちで頑なに守り、次代に継承したいと考えます。見せ掛けの美しさではなく、無国籍の美でもない、八坂神社の門前に恥じない魅力を湛えるまちづくりを進めるものです。祇園のメインストリートに位置する祇園商店街は、八坂神社の参道に相応しい「清々しさ」を探求するとともに、東山の玄関口に相応しい機能を整えるものです。
祇園商店街のまちづくりビジョンTown planning vision

祇園商店街は八坂神社の参道として、祇園祭や様々行事のご奉仕を通し様々なことを学んできました。
歴史や伝統を重んじ、しきたりを守る事で、商いだけではなく氏子としての務めを果たす事が、この「まち」の結びつきを強くすると考えております。余所では味わえない情緒に日本美を感じて頂きたいと願っております。

祇園商店街があるエリアは、八坂神社や花街を核とした京都を代表する歴史文化の集積地として発展してきましたが、時代の変化に伴い、地域に暮らす生活環境への配慮や、商業環境の充実、景観など様々な側面から考えて行かなければなりません。
八坂神社を中心に祇園に関わる多くの方とも連携し、地域としての意識を共有しネットワークを活性化して参ります。
私たちが受け継いだ祇園の伝統に、現代の価値観を加え後世に残していくことが私たちの使命です。

祇園商店街は西に鴨川、東は東山の連なりと自然と共生しながら商いを行ってまいりました。近年、東山の森の美化活動にも取組んでおります。八坂神社の参道として清浄を保つのが私たちの責任だと感じております。
基本情報Basic information
祇園商店街振興組合
住所 : 〒605-0074 京都市東山区祇園四条通一力亭東隣
TEL : 075-531-2288 FAX : 075-531-2422
理事長 | 北村典生 |
---|
祇園商店街振興組合のあゆみ
昭和21年(1946) | 祇園繁栄会結成 |
---|---|
昭和38年(1963) | 祇園繁栄会青年部発足 |
昭和45年(1970) | 祇園繁栄会を法人化・祇園商店街振興組合を設立 |
平成08年(1996) | 芝居前繁栄会と祇園商店街の統合 |
平成22年(2010) | 祇園商店街地区計画策定に向け、まちづくり委員会発足 |