金比羅絵馬館
古くから日本人の先祖は、神霊は馬に乗って人界に降臨するという信仰をもっており、神聖視された馬を社寺に奉納して祈願や報謝の気持ちを表してきた。
しかし、生きた馬は奉納する人にとっても、奉納される社寺の側にも、大変な負担を要するので、土偶や絵など生きた馬に代わるものを奉納することになったのが、 絵馬の起こりという。
そのうち絵馬制作を一流の画家に依頼するようになったらしく、当宮には円山応挙や松村呉春ゆかりの四条円山派の画家たちが描いた絵馬が残っている。
画題も馬を描いたものだけでなく「牛若と弁慶」「馬上の巴御前」といった歴史上の人物に材をとったもの、中国の故事に因んだものなど、本格的な美術作品も多い。
しかし、絵馬の性格上長年風雨にさらされて傷みも激しいので、昭和51年全国で唯一という絵馬館を作り、絵馬の保存に努めることになった。
2階建ての建物のうち、1階には宝暦、明和、寛政、文化といった江戸時代後期の扁額型の大絵馬が展覧されている。
また吊り下げる形の小絵馬は約700点に及ぶといい、断ちもの祈願をした絵馬など珍しいものが並べられており、2階には画家や人気タレント、マンガ家などの絵馬も飾られている。
住所 : | 〒605-0823 京都府京都市東山区東大路松原上ル下弁天町70 |
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電話番号 : | 075-561-5127 |
URL: | http://www.yasui-konpiragu.or.jp/facilities |
詳細情報 : | |
■安井金比羅宮内 【開館時間】 10:00~16:00 【定休日】 月曜日(祝日の場合翌日休み) 【料金】 500円(ガラスの部屋と共通) |


