高台寺・掌美術館
高台寺は慶長11年(1605)太閤秀吉の菩提を弔うために、北政所ねね(1548~1624)が建立した寺で「蒔絵の寺」としてひろく知られている。
その高台寺と関連寺院に収蔵されてきた寺宝をはじめ、北政所ゆかりの文化芸術作品の数々を収めたのが高台寺掌(しょう)美術館である。
蒔絵には、漆を肉厚に盛り上げて金粉を蒔く「高蒔絵」と漆・金粉ともに平滑に蒔く「平蒔絵」があるが、高台寺蒔絵は「平蒔絵」で作られている。
黒との対比が美しく際立っており、秋草文様を多く使い、片身替や家紋を使った紋散らしの意匠に絵梨地や針描といった技法が用いられている。こういった型にはまらない斬新で華麗な表現は長い戦乱を経て生まれた桃山美術の粋といえるだろう。
ねねが「掌(たなごころ)に置いて慈しんだ品々を収める、掌(てのひら)のような小さな美術館」だが、珠玉の名品あふれる美術館である。
住所 : | 〒605-0825 京都市東山区高台寺下河原町530 京・洛市「ねね」2階 |
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電話番号 : | 075-561-1414 |
URL: | http://www.kodaiji.com/museum |
詳細情報 : | |
【開館時間】 9:30~17:00(入館は16:30まで) 【入場料】 一般300円 中・高生200円 |


