円山公園
平安の昔、今の円山公園一帯は一面真葛や薄などが生い茂り真葛ヶ原と呼ばれていた。
鎌倉時代に、慈円僧正が『わが恋は松を時雨の染めかねて真葛ヶ原にさわぐなり』(新古今集)と詠んでから一躍和歌の名所となり、以来多くの歌にうたわれた。
江戸時代に入ると安養寺塔頭の六阿弥が席貸をはじめ、次第に賑やかさを増し、この頃から『慈円山安養寺』の『円山』がこのあたりの呼び名となったと伝えられている。
明治に入ると円山一帯は公園地に指定され、京都市の管理下に置かれた。
その後何度か拡張工事を行い、大正2年、平安神宮神苑などの名園を創りだした造園家、小川治兵衛氏の手により中央に池を配した回遊式日本庭園に造り変えられたのが現在の円山公園の姿である。
市民憩いの公園として東山を背景に桜、新緑、紅葉、雪景色と四季折々に彩り美しい名園で、中央にある枝垂れ桜が特に有名。国の名勝に指定されている。
また、公園の奥には明治維新で活躍した坂本龍馬と中岡慎太郎の銅像が建っている。
住所 : | 〒605-0071 京都府京都市東山区円山町620 |
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