六波羅蜜寺の萬燈会は、灯芯による大文字が点じられ、七難即滅・七福即正を祈願するとともに、先祖の精霊を迎え追善回向をする行事です。
「市の聖」と呼び慕われた空也上人以来の伝統行事で、火の用心の護符が授けられます。
本堂の外では、闇に結縁のろうそくの幻火がゆらめき、内陣では「大」の字形の燭台の上にのせられた魂迎えの炎が静かに揺れ、幽玄の世界を描き出します。これは大文字の五山送り火の原形となったものです。
この万灯会により迎えられた精霊は、16日の五山送り火によって送られます。
【問合せ】TEL 075-561-6980(六波羅蜜寺)