祇園祭の神事で重要な役割を担うのが稚児で、この日従者を従え白馬に乗り、八坂神社に詣でます。
11:00からの長刀鉾稚児社参は、八坂神社で「お位もらい」の儀が行われ、五位の少将、十万石の大名の資格が稚児に授けられ「神の使い」となって地面に足をつけること無く、厳粛な日々を送ります。
また14:00からは久世駒形稚児社参が行われます。
久世駒形稚児は、神輿渡御の時に素戔嗚尊を祀る中御座に伴って廻る稚児で、胸に綾戸国中神社の御神体「駒形」の形代(かたしろ)をかけるため駒形稚児ともいわれ、神の化身とみなされます。つまり神そのものとなり、五位の位のある長刀鉾稚児や皇族でも乗り物から降りなければならない八坂神社の境内にも馬に乗ったままで入れ、直接本殿に乗り付けることができます。
八坂神社の和御魂に綾戸国中神社の荒御魂が来て、両者が合体してはじめて祇園祭が成立するともいわれるほど、重要な存在なのです。
【問合せ】TEL 075-561-6155 (八坂神社)